膝・股関節

病院で注射やリハビリを受けておられる患者さんのなかで、どうしても痛みがひかずにあきらめている方はおられませんか?手術の話をされて不安になられてはいませんか?もう、年だから怖い手術はいやだとあきらめていませんか?好きなことをあきらめてはいませんか?膝(ひざ)が痛くて、大好きなゴルフをあきらめてはいませんか?膝関節や股関節(あしの付け根)が痛くて、旅行に行ってもバスの中でみんなを待っていたりしませんか?もう一度出来るはずです!

痛みを治して、好きなことができるようになりましょう!私達がお手伝いします。年だからとあきらめずに、手術をするしないにかかわらず、痛みで困っておられる患者さんに、全力でお役にたちたいと考え、このメッセージを伝えます。自分の足で歩いて、いきいきと人生を楽しみましょう!
今までの経験から、患者さんと一緒に悩んだり、よく質問されたことをまとめてみました。少しでも悩んでおられる患者さんとその家族さんにお役にたてれば幸いです。

担当医

水野 清典 Kiyonori Mizuno

平成3年神戸大学医学部卒業、神戸大学整形外科入局
神戸大学病院、県立西宮病院、新日鉄広畑病院、兵庫県立リハビリテーションセンター、愛仁会高槻病院、三田市民病院、神戸労災病院、三木市民病院にて研修
紀洋会岡本病院、米国クリーブランドクリニック、神戸大学病院(助手を経て講師)、神戸海星病院(非常勤医師)にて整形外科医として勤務
人工関節手術、関節鏡手術を専門に行う

専 門

医学博士、整形外科専門医、日整会認定脊椎脊髄病医、日整会認定リウマチ医、日整会認定運動器リハビリテーション医、日整会認定スポーツ医

担当医

新田 真吾

新田 真吾 Shingo Nitta

平成10年3月 福井医科大学(現 福井大学医学部)卒業
平成10年5月 医師免許取得
平成10年5月 京都大学医学部附属病院整形外科教室入局
平成10年6月 福井赤十字病院整形外科
平成13年6月 国立宇多野病院整形外科
平成16年7月 兵庫県立尼崎病院整形外科
平成19年5月 Rizzoli整形外科病院留学
平成20年4月 兵庫県立尼崎病院整形外科
平成23年5月 あんしんクリニック
平成28年6月 あんしんクリニック住吉

資 格

日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医

所属学会

日本整形外科学会 日本人工関節学会 日本骨折治療学会 中部整形外科災害外科学会

膝の痛みについて

  • 運動不足だから、よく歩くほうがいいのか?
  • 体全身の健康のためには、歩行はいいことだと思います。しかし、痛い膝にとっては、かえって悪い結果にたつながります。膝に負担をかけない運動をこころがけましょう。(水中歩行、チューブトレーニング)
  • 膝は冷やすほうがいいのか、温めるほうがいいのですか?
  • このことは。患者さんが実感されておられることが正しいのです。入浴や保温サポーターにより膝を温めた方が痛みが和らぐのではないでしょうか。しかし、運動しすぎたり歩きすぎたりして熱感がある場合は、冷やしてください。
  • 温めなさいと、医者にいわれたのに、どうして冷たいシップが処方されるのか?
  • 基本的には冷シップや温シップには、患者さんが考えるほど、局所の温度を変化させません。冷シップの水分が冷感を、温シップの唐辛子成分が温感を感じさせるのです。さらに薄い茶色のシップもあります。基本的には、どれも経皮的消炎鎮痛剤が皮膚からしみこんで効果を発揮します。
  • 前の病院では、診察のたびに水を抜かれましたが、水があるから痛むのですか?
  • 膝に炎症がおこり、軟骨が磨耗するために水がたまる原因になります。すなわち、水は痛みの原因ではなく結果なのです。まれに、大量に水がたまることが、圧迫感を伴う痛みの原因になります。その際には、水を抜きます。しかし、完全に炎症が治まっていないために、再び水がたまります。このために、水を抜くことが癖になって水がたまるとの誤解をうむことがありますが、そうではありません。水は、適切な治療により自然になくなります。
  • 痛み止めは一時的で癖になり、やがて効かなくなるのでは?
  • 飲み薬の痛み止めは、シップと同様に、消炎鎮痛剤です、炎症の繰り返しは痛みを増幅し、局所の状態にも好ましくありません。炎症を鎮める手段として、痛み止めを飲むことは意義があります。やがて、効かなくなるのではなく、それは炎症が悪化していると考えます。しかし、胃腸障害の副作用に関しては、十分に注意する必要があります。
  • 膝の注射は効くのですか?
  • 注射に関しては、現在は主に2種類あります。一つは軟骨の保護剤のヒアルロン酸で、もう一つは炎症を抑えるステロイドホルモン剤です。基本的には、ヒアルロン酸でも十分に痛みは軽減します。ヒアルロン酸は軟骨を再生する効果ではなく、軟骨の磨耗を少なくし、痛みも十分にやわらげるのです。時に、炎症が非常に強い場合は一時的にステロイドも使用します。関節内にステロイドを注射することが、骨をぼろぼろにするとの誤解があります。全身の投与ではありませんので、そのようなデータは現在ありません。
  • 膝の内側が、痛いのにどうして膝の外側から注射するのですか?
  • 変形性膝関節症の痛みの場所は、ほとんどの人が内側です。日本人にO脚の人が多いのは、内側の軟骨がすりへってしまうからです。しかし、関節は一つの袋であり、内側が痛い人も、外側が痛い人も、膝蓋骨(お皿)の下が痛い人も外側から注射するのです。注射した液は関節全体にいきわたります。
  • 健康食品で、軟骨が再生し痛みがやわらぐのか?
  • 膝の痛みのための健康食品が世間に多数あります。欧米では効果があるとの報告もあります。このことに関しては、食べたヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸等の軟骨成分がどのよう経路で軟骨にたどりつくのか?あるいは、全く別の原因で効果を発揮するのか等の研究成果がまたれます。結論は、効果のある人はおられると思います。しかし、病状のある時期(初期なのか?)に効果があるのではないかと推測しております。しかし、糖尿病などがある人は主治医と相談して服用してください。
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