人工関節 股関節 手術

人工股関節全置換術とは?

人工股関節全置換術は変形性股関節症や関節リウマチ、大腿骨頭壊死症などで痛みが生じ、薬物療法や理学療法で症状が改善しない場合に行われる手術です。
股関節は骨盤と大腿骨(太ももの骨)から出来ています。
健康な股関節の場合(向かって右側)は骨盤と大腿骨の間に隙間がありますが、変形性股関節症の場合(向かって左側)は骨盤と大腿骨の隙間がありません。
これが軟骨が磨耗している状態です。

人工股関節全置換術とは

人工股関節全置換術は、痛んだ関節の部分だけを取り除いて人工の関節に変える手術です。
骨盤と大腿骨の関節部分に白く写っている金属(チタン合金)を入れており、その間にポリエチレンとセラミックボールが入っています。

人工股関節全置換術とは

手術前から社会復帰までの流れは?

手術前から社会復帰までの流れ

手術を申し込まれてから約1-2か月間の手術前リハビリを実施しています。
また手術までの間にソーシャルワーカーによる手術前説明を行います。
入院は手術当日です。
術後のリハビリは1日2回行い、5泊6日での退院となります。
退院後は執刀医による定期的な診察や外来リハビリ(週1-2回)を行います。

入院中のリハビリの流れは?

手術当日

入院中のリハビリの流れ
ベッド上での安静が必要ですが、ベッド操作で座ることや寝返りは可能です。
痛みの無い範囲で足首を動かして血栓を予防するようにします。

術後1~2日目

入院中のリハビリの流れ

平行棒内歩行,歩行器歩行

手術翌日より歩行練習を開始します。
平行棒や歩行器を使用して理学療法士とともに歩く練習をしていきます。

入院中のリハビリの流れ

グループエクササイズ

1日に2回、個別リハビリとは別に同じ手術をされた方々で集まり体操をします。

入院中のリハビリの流れ

杖歩行

杖歩行の練習を理学療法士とともに行います。

術後3日目~退院日

入院中のリハビリの流れ

階段昇降や床への立ちすわりなどの練習

杖歩行が安定してくれば,階段の練習や床への立ちすわりの練習を行います。
患者さんのご自宅の環境に応じて、自宅での生活に必要な動作の練習をします。
入院中のリハビリの流れ

Q&A

  • Q:人工股関節手術後の経過は何に影響されますか?
  • A:患者さんの手術前の状態や手術前および手術後のリハビリテーションの実行度合いに左右されます。
  • Q:手術までリハビリは必要ですか?
  • A:もちろん必要です。手術後の回復は術前の状態に大きく左右されます。手術後の経過を良好にするためにも理学療法士から指導された運動を積極的に行って頂く必要があります。
  • Q:手術後、股関節に痛みや違和感がありますか?
  • A:人工股関節全置換術は大きな手術ですので多くの場合手術後に痛みを伴います。痛み止めの服用と共に理学療法士によるリハビリを行うことで可能な限り痛みを軽減します。
  • Q:その他の症状についてはどのようなものがありますか?
  • A:傷口周りの痺れです。手術後しばらくは傷口の周りに違和感が残ります。これは手術時に皮膚の表面の神経を切るためです。術後の経過とともに改善していきます。
  • A:足の長さの違いです。多くの場合、手術中に左右の足の長さを揃えますが手術後は筋肉の緊張により足の長さに違いを感じることがあります。これは手術後のリハビリにより改善していきます。
  • Q:退院後家事は出来ますか?
  • A:短い時間の立ち仕事は可能です。退院後すぐに買い物などで重い荷物を持って歩くのは手術した足に負担がかかります。食事の宅配サービス・買い置き・弁当などもご検討ください。一人暮らしの場合でもご家族やご近所の方々の助けが得られるなら多くの場合問題ありません。退院後の生活にご心配やご質問がございましたらソーシャルワーカーにご相談ください。
  • Q:手術後どの程度の運動なら可能ですか?
  • A:ウォーキングやダンス、ゴルフ、ハイキング、スイミング、ボーリング、ガーデニングなどの股関節に負担の少ない運動なら可能です。
人工股関節全置換術後に行えるスポーツ
奨励されるもの 熟練者であればできるもの 奨励できないもの
ゴルフ ウェイトリフティング テニス
スイミング スキー ジョギング
ダンス アイススケート スノーボード
ウォーキング ピラティス サッカー
ハイキング   ラグビー
ボーリング   野球/ソフトボール
サイクリング   激しいエアロビクス
軽いエアロビクス   バスケットボール
マシントレーニング   ハンドボール

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